まだお留守番が難しい年齢の小さい子供がいる家庭では、外に買い物に行くのにも一苦労だろう。重い買い物袋を持ちつつベビーカーも引き......と、歩くだけでも大変だ。
ベビーカーを持って階段を上らなければならなかったり、子供が急にぐずってしまったり......そんな時、通りすがりの人が手伝ってくれたら、本当にありがたく思うに違いない。
皆さんの思い出に残っている、「『ありがとう』と伝えたいエピソード」をJタウンネット編集部が募集したところ、山口県の40代女性I島さん(仮名)から、まさにそんなエピソードが寄せられた。
若い女性は何も言わず、ベビーカーを...それは、I島さんが4歳になる娘とベビーカーに乗せた0歳の息子を連れて、買い物に出掛けた帰り道のことだ。
I島さんたち親子は電車を降り、ホームに向かっていた。
「息子は疲れたのかスヤスヤと眠っており、そのベビーカーを片手で押し、もう片方の手で買い物袋を持ちながら娘の小さな手を引いていました。そんな状況だったので、ホームまでの下りの長い階段をどうやって降りたらいいのか、それとも荷物と娘を残し先にベビーカーの息子だけを降ろそうか、と迷っていました」(I島さん)
と、そこへ20代の若い女性がスッとベビーカーの横に立ち止まった。
彼女は無言でベビーカーのサイドを抱えるようI島さんにうながし、一緒に階段の下まで降ろしてくれたという。
「彼女は何事もなかったかのように立ち去っていきました、その間ほんの2、3分だったと思います。お礼を言う間もないほどで、私はその女性の背中に頭を下げ、ホームを出ました」
しかしその直後、今度は娘が「喉が乾いたからジュースが飲みたい」と言い出した。