高齢者や障害のある人、妊婦さんなどがバスや電車に乗ってきたとき、咄嗟に席を譲るかどうか悩んでしまった経験はないだろうか。
もしかしたらすぐに降りるかもしれないし、断られるかもしれない――。そんな思いがよぎることもあるだろう。
埼玉県在住のR子さんは、目の不自由な人に座席を譲るべきか悩んでいたところ、思いもよらぬ怖くて嫌な体験をしたという。
それは、R子さんがバス通学をしていた中学生のころ。主要駅のひとつ手前の停留所から、毎朝バスに乗っていた。
ふわふわとしたバスの乗り心地が味わえることから、運転手の左後ろの、タイヤのすぐ上にある、他より3段ほど高くなった席がR子さんのお気に入り。
しかしそこに座ったことが原因で......。
「そこ!退け!この方に代われ!」ある日、バスに乗り込むと運転手さんの左後ろの席が空いていました。その席がお気に入りの私は迷わずそこに座り、本を読んでいました。
主要駅に着くと、たくさんの客が乗り込んできます。その中に、目の不自由なお爺さんがいました。それに気づいた私は、すぐに席を譲ろうと思いました。
ですが、私は高い座席にいたので段差を登らせることになるし、この席は他よりも揺れます。そんな席を目の不自由な方に譲ることが本当に助けになるのか、わかりませんでした。
モヤモヤした気持ちで悩んでいると、突然背後から
「おい!」
と大きな声がしました。
ビックリして振り返ると、50代くらいの男性が私に向かって怒鳴っているのです。