筆者の場合は例えば “カナカナカナ・・・”というヒグラシ(秋蜩)という蝉の鳴き声だったり、“リリリリリリリリリ”というコウロギの虫の声が聞こえてくると、『ああ、夏がもう終わってしまう』と感傷的な気分になります。
ところが、外国人には“虫の声”は聞こえないという話を聞きました。聞こえない?聞こえないってどういうこと?
前編の内容については以下をご覧下さい。
昔から日本人は四季の流れの中で「虫の声」を聞いて生きてきました。たとえば人生を50年とするならば50回は虫の音がする季節を生きてきたのです。
それはおのずから文芸作品の中にも題材として取り上げられてきました。