虫の声は日本人にしか聞こえない!?日本人と世界の人々の虫の声の聞こえ方について【後編】 (9/10ページ)
■歌舞伎
中村富十郎の「虫売り」(部分)画:鳥居清経 ウィキペディアより
歌舞伎の『艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)』という江戸商人の様々な姿を披露する風俗舞踊にも「虫売り」が登場しますし、また外題を「虫売」と称する演目もあります。
歌舞伎では鈴虫の声を奏でる「虫笛」や「ひぐらし笛」という楽器もあります。
また長唄の「秋の色種 虫の合方」では、三味線で虫の声の掛け合いをするという長唄舞踊の演目もあります。
江戸時代の人々に愛された歌舞伎にも自然と「虫売り」や情景描写の虫の声、または人々が好む虫の声を楽器で再現して、結果一つの楽曲として完成させるということが行われていたのです。