虫の声は日本人にしか聞こえない!?日本人と世界の人々の虫の声の聞こえ方について【後編】 (10/10ページ)
まとめ
日本は完全な島国であり、四季があります。日本は主に農耕民族ですから自然の移ろいを先取りするほどに感じ、それに対応していかなければ生きていくことが出来ないという事情があったと考えられます。
自然の変化に敏感に反応し、天候や気温変化、風の流れや、土の匂い、そして虫の動きや虫の声などの自然の変化に全身で耳を澄ましていなければなかったのでしょう。だからこそ日本人の感覚は研ぎ澄まされ鋭敏になっていたのかもしれません。
太陽の昇り沈みによって時刻を捉えていた日本人の情緒、感覚、能力は、自然と共に生きることにより育てられたものでしょう。
ただ現在では町が都市化していくにつれ、虫が嫌いな子供や大人が増えています。いつか日本人も虫の声が聞こえなくなる日が来るのでしょうか。
(完)
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