公平公正な社会を目指して御成敗式目を制定するなど、天下の名宰相として知られる鎌倉幕府の第3代執権・北条泰時(ほうじょう やすとき。江間太郎)。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では坂口健太郎さんの好演で人気の高い泰時。昔から栴檀双葉とはよく言ったもので、名宰相はその若き日から片鱗を見せていました。
今回は鎌倉幕府の公式記録『吾妻鏡』より、泰時の青年時代を垣間見ていきたいと思います。
頼家の不興を買った泰時、地元の伊豆北条へ時は建仁元年(1201年)9月22日、泰時は第2代鎌倉殿・源頼家(演:金子大地)の側近である中野五郎能成(なかの ごろうよしなり)に話しかけました。