神さま仏さま泰時さま!天下の名宰相・北条泰時が飢饉に苦しむ領民を救ったエピソード【鎌倉殿の13人】 (7/7ページ)
紀元前3世紀ごろ)のエピソードを『吾妻鏡』編者がほぼそのまま流用(パクリ?)した可能性があります。
もちろん泰時がこれらの漢籍に学び、馮驩を意識・実践した可能性もあるため、一概に創作と断定はできません。
これは北条びいきの『吾妻鏡』編者が泰時のすごさをアピールするために創作したのか、あるいは単に当時世の中に広まっていた伝承を収録した可能性も考えられます。
でも、ただ泰時≒北条氏の凄さをアピールしたいのであれば他の執権たちにも色々盛り込めばいいのですし、やはり「泰時ならそのくらいやってくれそう」という伝承の下地となる活躍があったのは確かなようです。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はいよいよ本番。父の背中を見て育った北条泰時が、これからも著しい成長を魅せてくれるのを楽しみにしています。
※参考文献:
細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月 五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡 7頼家と実朝』吉川弘文館、2009年11月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan