神さま仏さま泰時さま!天下の名宰相・北条泰時が飢饉に苦しむ領民を救ったエピソード【鎌倉殿の13人】 (3/7ページ)

Japaaan

どうも話を捻じ曲げて伝えたようで、御所のご不興を買ってしまったのです」

「左様で」

「ですからほとぼりが冷めるまで、しばらく地元へおいでになった方がよいかと思います」

これを聞いて、泰時は答えました。

「それがしはただ愚見を述べただけのこと。ちょうど伊豆北条に急用があるので、明日にも鎌倉を発つつもりでおりました」

泰時は蓑(みの)や笠などの旅支度を取り出して、言葉を続けます。

後難を考慮し、忠告に釘を刺しておく北条泰時(イメージ)。

「勘違いしないでいただきたいのですが、これは決して貴僧の忠告に恐れをなした訳ではありません。本当にお怒りをこうむったのであれば、日本中どこにいようが同じことですから」

「……左様で」

親清法眼が本当に親切で忠告したのか、それとも忠告の体で泰時を鎌倉から遠ざけたかった(陥れたかった)のかはわかりません。

もし忠告を真に受ける形で鎌倉を離れていたら、よからぬ噂を立てられた可能性も考えられますが、泰時は(意識してかせずか)これをきっぱりとかわしたのです。

かくして10月3日の卯刻(午前6:00ごろ)、鎌倉を発った泰時は一路北条の地へ向かったのでした。

債務者たちが見ている前で……

ちなみに、泰時が「急用」と言っていたのは強がりではなく、本当に大事な用がありました。

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