「一度来てみたかったのだ」
初めて耕書堂を訪れた喜びで、キラキラの松平定信(井上裕貴)。こんな顔が見たかった……と思ったファンは多かったでしょう。
第47回『饅頭(まんじゅう)こわい』、SNSでは「定信がかわいすぎる」という声を数多く見かけました。
「我こそは正義」で突っ走り融通が効かず偉そうな定信。今までは憎まれっ子だったけれど、最後に黄表紙好きの素顔が全面に出て「かわいさ」が炸裂していました。
脚本の森下佳子さんがインタビュー記事で、「定信は矛盾の多い性格。そんな人間味あふれる部分が愛おしく、脚本に思いを込めた」と語っていたのが納得の、 “江戸カルチャー好きのオタク青年”な一面を見せてくれました。
前回の悲劇的な展開から、さまざまな「そう来たか」が散りばめられた今回。さすがは蔦屋重三郎(横浜流星)と感心した“上様を巻き込んだ最高の大きな戯け”となった替え玉作戦と、定信の後悔と惜別の言葉を中心に振り返って考察してみました。