「べらぼう」“覚醒の上様”を巻き込む蔦重最大の大戯け!そしてオタク全開の定信との別れを考察【前編】 (5/8ページ)
蔦重に嫌味を言わせたら天下一品!あの時よりも年齢を経た分、老獪さが加わり、嫌味も冴え渡っていて思わず笑ってしまいました。
カチン!と来た定信にかぶせるように、「思いついたんでございますが、傀儡好きに毒饅頭を食わせるっていうのはどうでしょう」とたたみかけるように提案します。浄瑠璃小屋作戦が失敗し、そのあとノープランだったことを蔦重に責められて以来、蔦重のほうがリードするようになっているのが面白いですね。
饅頭を食べるパフォーマンスをする蔦重に「ふざけるのもいい加減にしろ!」と怒る定信。
「そうおっしゃられても、ふざけるのが私の分にございまして。きっちり分を務めていればよい世がくるのではございませんでしたっけ?」
とキレキレの嫌味の中にも、“仇討ちを成功させるため定信を戒めている”を感じる言葉でした。
上様を仇討ちに巻き込んでしまえ!という最大の戯け
治済に毒饅頭を食べさせる方法を問われた蔦重は、ニヤリと笑みを浮かべ
「お一人だけおられましょう。だれにいくつ毒饅頭を食わせても許されるお方が。」と。
まさか、上様のことか?と察した定信は、「さようなことができるわけなかろう!」と返します。
「けど、こりゃあ上様の分にございます。太平の世を見出す輩がいるなら毒饅頭を食わせるのは上様の役目。
こりゃ分だ。