「べらぼう」“覚醒の上様”を巻き込む蔦重最大の大戯け!そしてオタク全開の定信との別れを考察【前編】 (7/8ページ)
ずっと仇を討ちたいと願っていた清水重好 NHK大河「べらぼう」公式サイト
「余はいかにすべきだろうか」覚醒した家斉清水重好に出会ったことで、子供時代の記憶がまばらに戻ってきた家斉。そして手元に届いた、大崎最後の手紙。
祭りの時、写楽絵の代金を包んだ紙は、やはり思っていた通り遺書でした。
それには「お父上(治済)に命じられて多くの人を殺めてきた。あの人は、生身の人間を操る才を持っている。この世のものはすべてお父上の傀儡、上様こそ際たる傀儡。どうか悪行を止めてください。止められるのはこの世にただ一人、上様しかいない」
と書いてありました。
手紙を持ってきた紫野栗山(嶋田久作)に「これは大崎の字だ。幼き頃より何度も見た乳母(めのと)の字……」。家斉の心は決まりました。
前将軍の徳川家治(眞島秀和)が今際の際に、寝床から這い出し治済の胸ぐらを掴み、「天は天の名を騙るおごりを許さぬ」といった場面も覚えていたのでした。
「栗山、余はいかにすべきだろうか」。
あの勉強嫌いの家斉が覚悟を決め“自分が何をすべきか”を問うてくる。師である栗山にしてみればこれほど感慨深い言葉はなかったのではないでしょうか。