2月15日放送の大河ドラマ『豊臣兄弟!』第15回「兄弟の絆」は、まさに息詰まる心理戦の連続でした。秀吉を演じる仲野太賀の真摯な言動とまなざし、信長を演じる小栗旬の底知れぬ不気味さ。対照的な二人が火花を散らす構図は、圧巻のひと言に尽きましたね。
とりわけ大沢次郎左衛門(演: 松尾諭)の処遇をめぐる緊迫のやり取りは、娯楽大作として申し分ない完成度でした。張り詰めた空気が画面越しにも伝わり、「この先どうなるのか」と思わず身を乗り出した視聴者も多かったことでしょう。
しかし、その高揚感の余韻のなかで、歴史好きとしてはどうしても立ち止まってしまう瞬間もありました。
『豊臣兄弟!』は、たしかに面白い。けれど、歴史を知る者ほど、どこか拭いきれない“モヤモヤ”が残る……。第15回「兄弟の絆」を振り返りながら、その正体を紐解いていきます。