『豊臣兄弟!』娯楽としては満点!でも引っかかる…“信長像”に残った歴史好きの違和感 (2/7ページ)
弟殺しに悩む信長の姿は戦国的なのか?
今回の放送で、多くの視聴者の胸に強く刻まれたのは、信長が弟・信勝(演:中沢元紀)を討つことに深く葛藤する姿だったのではないでしょうか。
脇差を抜いて信長に迫る信勝。それを背後から袈裟懸けに斬る柴田勝家(演:山口馬木也)。そして、息絶えた弟を抱き起こし、慟哭する信長……。人としての苦悩を前面に押し出した、印象的な場面でした。
しかし、戦国という時代背景を踏まえたとき、この描写がどこまで史実の空気感に沿っているのかについては、慎重に考える必要がありそうです。
当時、兄弟間の確執は決して珍しいものではありませんでした。武家社会において最優先されるのは個人の情よりも「家」の存続です。