命の危険を察知せよ!シニア世代を襲う「夏の突然死」戦慄実態 (2/4ページ)
真面目な性格の方はご注意ください」
ちなみに、熱中症は発汗により、水分などが多量に失われたにもかかわらず、水分を補給できず、結果、体温が上昇することで起きる症状。冷却水などが不足し、車がオーバーヒートした状態に似ている。
「オシッコの色が濃い黄色なのは、そんな水分不足のシグナルです。トイレの回数が少ないのも同様で、こちらは高齢者に多く見られるシグナルです」(下村氏=以下同)
さらに水分の不足状態が続くと、ついには、めまいや"こむら返り"など、熱中症の初期症状が起きる。
「脱水、それに皮膚の血管拡張が急激に起きると脳への血流が減ることから、めまい、立ちくらみが起きるわけです。こむら返りが起きるのは、汗をかくと水分不足と同時に血中のナトリウム(塩分)濃度が下がるため。筋肉は多くのナトリウムを必要とするので、痙攣が起きるんです」
塩分が不足すると、こむら返りだけでなく、腕、腹部にも筋肉痛をともなう強い痙攣(けいれん)が起きるという。
「こうした初期症状が起きたら水分補給をさせて、涼しい場所で休ませる。それでも回復しなければ、医療機関に。死亡するのは、体温が40度を超えると体温調節中枢機能がマヒし、脳をはじめ、すべての臓器に異常が生じるからです」
また、呑んでいないのに二日酔いのような症状が出たときも熱中症の疑いが。
「頭痛、吐き気、倦怠感など、二日酔いは熱中症と症状が似ています。ただし、この段階だと、すでに中度の熱中症。医療機関に連れて行くのが原則です。ちなみに二日酔いも体力を奪い、熱中症を招きやすい。酒を飲むならば、仕事始めの月曜日は避け、休日前の金曜日にすべきです」
また、水分補強といっても、ただ水を小まめに飲むだけではダメだという。前述のように、汗には体の機能に必要な塩分も含まれており、これも補給しないと熱中症は防げないのだ。
薬剤師、鍼灸師でもある「和光治療院・漢方薬局」(千葉市)の平地治美氏は、こうアドバイスする。
「塩分は血圧上昇の原因とされ、塩分控え目が日常化している方も多いと思いますが、発汗の多い夏場に減塩するのは危険です。