命の危険を察知せよ!シニア世代を襲う「夏の突然死」戦慄実態 (3/4ページ)
熱中症対策として、水と一緒に塩昆布、塩アメ、梅干しなどを摂りましょう」
平地氏は、手軽さからスポーツドリンク(塩分も入っている)の活用も勧めるが、一方で、自分でこれに代わる"補給液"を作ることも教えてくれた。
「水1リットルに塩を小さじ半分(2.5ミリリットル)。砂糖を大さじ半分(7.5ミリリットル)。それに、自分の好みでグレープフルーツやレモンの絞り汁を加えてもいいでしょう。外出時に持ち歩き、猛暑の際は、30分に一口飲んでください」(平地氏)
ガブ飲みは水分代謝のバランスを崩し、逆に水分がたまってしまう。すると、むくみやだるさが出て、胃腸障害を起こす危険性もあるので注意が必要という。
さらに平地氏は、食欲不振になりがちな夏場も、なるべく三食きちんと食事を取ることを勧める。
「水分(塩分)の半分は食事から摂っているんです。特に朝食を抜いて炎天下に外出するのは、就寝中に多量の汗をかいているだけに危険です」
また、自分はビールなどのアルコール飲料で十分、水分補給しているというビール党は大変に危険だ。
「ビールは非常に利尿作用が強く、5杯飲んだら6杯分の量が尿として出るといわれるほど。これでは補給どころかマイナスです」
では、いよいよ次に、熱中症よりも突然死のリスクの高い症状について、下村氏に解説していただこう。
「夏は熱中症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死にも注意が必要です。熱中症同様、多量の発汗で脱水し、血液がドロドロになってできた血栓(血の塊)が、血管を詰まらせることで起きるからです」
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そのため、脳梗塞や心筋梗塞を起こす血管の詰まりの原因となる血栓を、「夏血栓」と名付け、注意を呼びかけているほどなのだ。
しかも、熱中症と「夏血栓」の症状が酷似していることから、本当は一刻も早く救急車を呼び、血栓を溶かす治療を病院で受けなければならないのに、素人判断で体を冷やし、手遅れになるケースもあるという。