ケンコーコムはなぜ福岡に本社を移したか?震災リスク、そしてアジアへの視線 (2/3ページ)
そのほか、2位には久留米市、5位にも筑紫野市が選出されており、福岡県の「安全さ」が際立つ結果となっている。
また、全体的に地盤が安定している地域が多く、周辺地域で起きた地震の影響も受けにくい。今後30年のうち、震度6弱以上の地震が発生する確率は0.3%未満だという。

江戸時代以降の主な地震(福岡県ウェブサイトより)
さらに、福岡県は独自に地震・津波アセスメント調査を実施し、その結果を基に防災計画の見直しを行うことで、県全体で防災・減災体制の構築を推進している。なかでも福岡市は、15年4月に日本電信電話(NTT)と「災害対策」をテーマにした包括連携協定を結ぶなど、ITを活用したインフラ整備を積極的に行っている。
優れた交通網を持つ福岡は通販企業のメッカケンコーコムによれば、福岡は「やずや」や「キューサイ」など、老舗の通販企業が拠点を置く土地としても有名だという。その大きな理由として考えられるのは、福岡の優れた海路・空路のアクセス面だ。
日本国内の空港は、大都市の中心部から距離が離れていることが多い。その点、福岡空港は繁華街の天神や博多から地下鉄1本で行くことができ、所要時間もたった5~10分だ。国内の主要空港とすべて路線がつながり、とくに羽田-福岡間は1日あたり55便もある。さらに対馬や五島列島の福江、奄美大島といったローカル空港とも結ばれていて、九州のハブターミナルとして機能している。
立地の良さでは、日本有数の大型港である「博多港」も負けていない。日本の貿易量の99.7%を担う海運のうち、コンテナ取扱個数で国内6位の実績を持つ博多港は、福岡市中心部より車で15分程度と、優れたアクセスを誇り、「東アジアのマルチ・クロス・ポート」として存在感を発揮している。