コンサルタントの思考法、自分のモノにするには? (2/3ページ)
――営業や販促のコンサルティングと事業再生のコンサルティングは全く違うのですか?
寺嶋:やり方は違いますよ。営業や販促や製造は、その部分だけ見ればいいけれど、事業再生は網羅的ですから。
――最も過酷なフィールドの一つですよね。
寺嶋:そうかもしれません。でも私にとってはすごく水の合うフィールドでしたね。どんどん新しい知識を身につけられるし、様々な経験ができる。休みが取れず、「朝から朝まで仕事」というのが普通になって、体力的には過酷なこともありますが、どんどん成長していると実感でき、確実に役に立っていることを実感できるので、ワクワク感がありました。
――この『事業デューデリジェンスの実務入門』の執筆動機を教えて下さい。
寺嶋:一人でも多くのコンサルタントが、短時間で高品質な事業調査報告書を作成できるようになってほしいからです。調査はどうしてもコストがかかるので、その分金額も高くなってしまい、零細企業は依頼しにくいんですよ。だから、中小・零細企業を相手にしている私たちのような、個人でやっているコンサルタントがスキルアップして、助けないといけない。
――コンサル料に大きな違いがあるんですね。
寺嶋:私は一冊の調査報告書を作って、安くて30万円から、一番高いときで170、80万円くらいですね。大手コンサルファームですと、調査だけで数百万というところもあります。
――こうした状況の一番の問題はなんですか?
寺嶋:病院に例えると、再生企業は重病患者でコンサルタントは医者です。今、この医者が不足していて、高いお金を払わないとちゃんと調べてくれないんですね。
また、調べてもらっても「あなたが悪いんです」と言われて終わりということもあります。重病患者なのに。
まだまだ事業デューデリジェンスができる個人のコンサルタントが少ないから、結局大手のコンサルファームに依頼がいって、単価が高くなる。だから、もっと品質の高い事業デューデリジェンスができる個人コンサルタントが増えない限り、単価は下がらず、零細企業の再生は難しい状況は続くのです。
そういった問題を解決するためにこの本を書きました。