今のうちに遊べと言う大人、今のうちに頑張れと言う大人、その視点の違いとは?

大人が大学生に伝えるベタな言葉が二つあります。それは「今のうちに遊べ」と「今のうちに頑張れ」です。両者は矛盾しているように見えますが、遊びと努力をバランスよく行えば、両者をうまく実現できます。
また、大人がこぼす愚痴にもベタな言葉があります。それは「学生の頃は楽しかった」です。いっぽうで「年齢を重ねれば重ねるほど楽しい」と言う大人もいます。
「今のうちに遊べ」と言う大人の中には、「学生の頃は楽しかった」と愚痴をこぼし、社会人が苦痛だからこそ、学生を謳歌するようなアドバイスを送る人がいます。しかしこれは、大人という現状がうまくいっていない人のアドバイスになります。そうした大人の話は反面教師になるでしょう。
もちろん、「学生の頃は楽しかった」が愚痴にならずに、年齢を重ねれば重ねるほど楽しい」という状態になっている大人もいます。そうした大人の考え方は非常に参考になる部分が多いでしょう。要は「今のうちに遊べ」と「今のうちに頑張れ」のバランスが取れていたのでしょう。もしくは遊びに対する考え方が違うのかもしれません。
「今のうちに頑張れ」という大人も、大人としてうまくいっていないから言っているのか、大人してうまくいっているからこそ言っているのかで、意味は異なるかもしれませんが、本質は同じです。
結局、大学生というのは、自分で自由にチャンスを作れるのです。
しがらみもなく、遊びも努力も深くがむしゃらに向き合うことができます。
だからこそ、一番やってはいけないのは、大学生という時代を持て余すことです。
「今のうちに遊べ」も「今のうちに頑張れ」も「大学生という時間を大切にしろ」という意味なのです。遊びも徹底すれば、学びになりますし、技術になりますし、あわよくば、仕事につながることもあります。それは、大学生という時間を大切にした賜物なのです。
大学生の研究も就職先によっては将来には直結しないと考えがちですが、ある1つのテーマについて、ルールに基づいてひたすら掘り下げるという機会は、大学卒業後はそうそうありません。大学での学びは、1つのことを掘り下げてアウトプットする力を築き上げ、それが社会人としてのスキルの高さに直結していきます。課題に直面して、向き合って、掘り下げて、成果を出す。大学での学問を頑張ることは、社会人として長期的な幸せを掴む秘訣でもあります。
以上、今のうちに遊べと言う大人、今のうちに頑張れと言う大人、それそれの言葉の本質について述べてきました。大人の言う言葉には必ず意味があります。しっかりと耳を傾けて、その本質を見極めましょう。
文・谷洋二郎
著書『爆笑ピクト-5秒で読めるおもしろ雑貨的イラスト』『アイノコトバ』『確実に稼げるLINEスタンプ 副業入門』。多くの専門家との取材を通し、自己啓発、心理学、恋愛術などの幅広い分野に精通している。