縮小表現の秘密。『アントマン』ペイトン・リード監督にインタビュー (4/7ページ)

縮小シーンはどれも必見
――本作ではVFXがふんだんに使われていますが、映像表現という点で何か苦労した点はありましたか?
リード:VFXを使った映画自体の経験はあったのですが、ここまでたくさん使った映画は初めてでした。でも実は、私は「American Cinematographer」や「CineFx」といった、撮影技法やVFXの専門誌を定期購読しているほどのVFXオタクなんです。
だからVFXのことは詳しいので、やる気満々でしたし、撮りたいものをはっきりイメージしていました。さらに、マーベルがハリウッドでも最高のVFXチームを集めてくれたので、視覚効果監修のジェイク・モリソンと相談しながら、求めた通りの映像を作り出せたんです。
――アントマンが小さくなるシーンの数々がリアルかつ楽しいですが、あの縮小表現はどのように撮影したのでしょうか?
リード:過去の「縮小映画」を超え、今の時代を代表する「縮小映画」を作るために、ジェイク・モリソンと撮影監督のラッセル・カーペンターとたくさん話をしました。我々は現代の技術を結集して、なるべくリアルに、実写に見えるように努力したんです。
まず、普通のアクションを拡大したセットで撮ります。次に、実物大の小さなセットを用意して、フレイジャー・レンズ(被写界深度の深いレンズ)を付けたカメラを使う、マクロ撮影のチームが撮影します。そして、それらの映像を合わせるんです。