縮小表現の秘密。『アントマン』ペイトン・リード監督にインタビュー (1/7ページ)
人生のセカンドチャンスを賭け、奮闘する元犯罪者がヒーローとなる過程を描くマーベルのアメコミ映画『アントマン』。
今回は本作を手がけたペイトン・リード監督にインタビューして参りました。
降板した前任者からの引き継ぎや、アリサイズの映像表現の秘密などについて語っていただいています。一部ネタバレがありますので、ご注意ください。
アントマン/スコット・ラング(ポール・ラッド)
――監督は途中降板したエドガー・ライトの後を引き継いだわけですが、どういった経緯で本作を手がけることが決まったのでしょうか?
ペイトン・リード(以下、リード):マーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギから電話をもらったのがきっかけです。
ケヴィンとは昔からの知り合いで、彼は私が若い頃からマーベル映画を撮りたがっていた事を知っていました。それで連絡があったというわけです。
『アントマン』の草稿を読んで、ケヴィンと直接会い、コミックの大ファンとして自分のアイデアをたくさん伝えました。
その後、主演のポール・ラッドに会ったんです。彼とは知り合いだったんですが、一緒に仕事をしたことはありませんでした。
公開時期が迫り、製作期間がかなり限られていたこともあって、ちょうど彼がアダム・マッケイと一緒に脚本を書き直している時期でした。
あとは皆で走り出して、ノンストップで映画を完成させたんです。