縮小表現の秘密。『アントマン』ペイトン・リード監督にインタビュー (5/7ページ)
こうすることで、小さくなった時にいきなりアニメっぽくならず、木目の表面や絨毯の繊維が実際に見られ、縮小後に光がどう見えるか、ホコリがどう舞っているかなどが、非常にリアルに表現できました。
実写のセットを使うと、物を動かしたり、色んな角度で撮ったりというのを直接できるのがいいんです。CGは進歩しましたが、個人的にはCGばかりの映画というのは好きではないので、なるべくリアルに感じられるように撮りました。
なので、ポール・ラッドやコリー・ストールのモーション・キャプチャーも行い、CGが実写のキャラクターと同一人物に見えるようにしています。
ヒーローがコスチュームを着たら役者から離れて、あとは完全にCGに演技をさせてしまうような作品だと、観客がキャラクターに愛着を持てないと思いますからね。
――現在のマーベル映画は、多くの作品がリンクする「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」で展開されています。MCUはファンとしては凄く楽しいですが、作る側としてはどのように感じるのでしょうか?
リード:マーベル映画を撮るなら、MCUは喜んで受け入れるべき事でしょう。今までの映画に続編はありましたが、こんな繋がり方をするのは非常に実験的で、素晴らしいことだと思います。
例えば、本作には「ファルコン」が登場しますが、彼は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』という非常にシリアスな映画で初登場したキャラクターです。
同じ役者が演じる、同じキャラクターであるファルコンが、『アントマン』ではコメディをやることになります。この繋がり方はまさにコミックそのままで、本当に大好きです。だからMCUは制約だとは感じていません。