100人の性犯罪者から逃げ切れ…漫画『絶望の犯島』完結記念!櫻井稔文先生インタビュー (4/5ページ)
櫻井「そうですね。顔もですけど、この身体も僕にしか描けないんですよ。『100人の性犯罪者』という設定ですが、一話目描いてる時にハッと気付いて後悔しましたね……。一話目のラストで性犯罪者がぐわーっと出てくるページあるじゃないですか」

(C)櫻井稔文/双葉社
櫻井「あっ、これをずっと一人で描き続けなければならないんだ、って。その時気付いたんです。そう思ったら、ゾーッとしましたね……。本当に無事に終わって良かったです。連載中はストレスで湿疹とか出て大変でした。作業量が凄まじくて。特にヤクザの刺青を描くのが大変で、もう描きたくなくって、刺青入ってるやつをバンバン殺していったんですよ。そしたら、最後はオタク系の性犯罪者しか残らなくなっちゃって、あれはあれでどうしようかと思いました」
性犯罪者は現代社会の縮図
──コーゾーが島に投下されるまでの期間に、性犯罪者たちは力関係に基づくヒエラルキー社会や宗教的共同体など、様々なコミュニティや社会システムを作っていましたね。
櫻井「そこはリアルにしていこうと考えていました。ヤクザや半グレ、オタク系に普通の人──、いろんな人が入り乱れている状況では、ヤクザと半グレが主導権を取ると考えたんですね。強い奴が弱い奴を奴隷にする。そういった明確な上下関係は描こうと思いました」
──コーゾーも大変ですけど、普通寄りの性犯罪者たちも大変ですよね……。凶暴な性犯罪者たちと一緒に閉じ込められて。そういった上下関係があって、さらにそこから外れる形で、宗教共同体や、群れに加わらず一人でサバイブする性犯罪者が出てくる、といった感じでしょうか。
櫻井「そういったイメージはすぐに出てきましたね。今の社会が現にそうですから。学校でも悪ガキがリーダーになって、グループに入れない子供も出てくる。そういう構造はどこでも変わらないと思ってます」