【未来予想図2020】ホンダが考える「スマートモビリティ」、クルマだけでなくエネルギーも作る (2/4ページ)
リチウムイオンバッテリーを搭載、充電時間は200Vで3時間以下、100Vで7時間以下だ。
■ 日本でEVはCO2削減にならない?
超小型モビリティの実証実験を行っているホンダだが、スマートモビリティとは小型EVの普及を意味するのだろうか?
<世の中の多くの人が、そういった誤解をしていますね。PHEV(プラグインハイブリッド、以下同)やFCV(燃料電池車、以下同)だってスマートモビリティだし、海外ではスマートフォンでICT連携をして駐車場を探すこともそう呼んでいます。
スマートモビリティの定義は、私見ですが、“乗り物だけではない”と思っています。要は“かしこい移動”。
A地点からB地点までをいかに効率よく移動するか? なんです。乗り物はあくまでその手段ですね。
それに加え、環境にもきちんと貢献できるものが今求められています。世界的に厳しくなっている排ガス規制は、平たく言えば“化石燃料を燃やすな”と言っているようなもの。
ガソリン車でなく、EVなどが注目されているのはそのためです。ところが、EVは、今の日本ではトータルで考えると、CO2がゼロということにならないんです。
それはなぜか? 原子力発電所の稼働が止まっていて、(CO2排出量が多い)火力発電で電気を作っているからです。
『Well to Weel(ウェル・トゥ・ホイール)』と言っているんですが、燃料を採掘し、クルマに溜めて、クルマの中でその燃料を燃やし、タイヤを回すまでの全工程で、CO2を減らさないと意味がない。
EV自体は、確かにCO2はゼロ。ガソリン車は太刀打ちできません。ですが、走らせるための電気を作る過程で火力発電していてはCO2の削減にはならない。
だから、『スマートモビリティ』は、エネルギーとの連携が必須なんです。>
■ 太陽光やガスで発電する電力を利用
具体的にエネルギーとの連携というと?
<宮古島で行っている『MC-β』の実証実験がいい例です。東芝さんが設置した充電ステーションで太陽光発電による電力だけで、走らせています。