消滅する熱帯雨林 「焼畑農法」に悩まされるインドネシア (3/4ページ)

FUTURUS

これを見て分かるのは、農業というのはそもそもが自然破壊行為であるということだ。

「農業は自然環境に優しい」というのは幻想か政治家の戯れ言で、人間にとって有益な植物だけを植えるという行為が自然現象に相反する。

だが、だからといって、一切の農業をやめるわけにもいかない。人類の文明は常に農業と共にあるからだ。そうであるからこそ、現代の農家は「いかに自然環境と調和した農法を行うべきか」ということを毎日思案している。本来なら。

そういう意味で、やはりインドネシアは中央集権的な国である。庶民が自ら解決策を考えようとはせず、悪いことはすべて政治に押し付けてしまうその姿勢。

問題の根源は、やはりそうした態度にある。

■ 真っ白な新聞

インドネシア軍(以下TNI)は、年々軍事予算を大幅に拡大している。ドイツからレオパルド2戦車を100両単位で購入したばかりで、最近では空軍戦力の増強にも興味を示している。

どうやら、旧式化したF5EタイガーIIをスホイ35に更新したいらしい。

だが、TNIはどうも最前線で活動する兵器ばかりを気にかけるきらいがある。

軍隊の9割方は兵站任務、すなわち後方支援を担っている。にもかからわず、なぜかTNIは輸送機の充実をいつも遅らせる。

そのためにフォッカーF27がいつまでも退役を許されず、3年前に墜落事故が起こるまで騙し騙し飛んでいるような状態だった。

そして此度の森林火災が大きくなると、TNIはその幅広い国土に見合った数の大型輸送機を持ち合わせていないことに気付いた。上空から消火剤をばら撒くための飛行機が、不足している。

だから日本を含む4ヶ国に、機材の支援を申し入れた。

だが日本政府は、消火剤の提供は約束したものの航空機の派遣は見送った。それはそうだろう。地元の軍隊ですら手に負えないのだ。自衛隊を派遣しても、できることなど限られる。

はっきり言えば、手詰まりなのだ。あとは本格的な雨季が到来するのを待つしかない。

そんな状態に苛立ち、ついに怒りの声を挙げたのはマスコミだった。

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