再生する命の物語を、復興に歩む東松島の森から日本の未来へ。 (1/2ページ)
アファンの森財団による「森の学校」の授業風景。 画像提供/アファンの森財団
東日本大震災で甚大な被害を受けた東松島市。
復興の兆しはなかなか見えないが、野蒜地区では高台移転計画が進み、宮戸地区と野蒜地区の小学校が統合される宮野森小学校を『森の学校』にするプロジェクトが進められている。
その学校に隣接する森を再生しながら、人の心や命のつながりも再生するプロジェクトがここから始まっている。
■ トラウマを癒すには、美しい自然とよい人と対話すること。
世界中の森を知り尽くしたC・W・ニコル氏。
故郷のウェールズにある炭坑採掘で荒廃した森が奇跡のように美しく蘇った『アファン森林公園』にインスパイアされ、高度経済成長期に生態系バランスが崩れた長野県黒姫の『幽霊森』を1986年から再生し始めた。
その森を永遠の森にするために『C・W・ニコル アファンの森財団』を創設。29年たった今では多様な命が宿っている。
『アファンの森財団』では、東日本大震災で心に大きな傷を受けた子供たちを何度も『アファンの森』で受け入れている。森遊びや自然観察などを通じて、笑顔を取り戻し生きる希望を育むサポートをしてきた。
ここでは子供達だけでなく、同行してきた市の職員や教育関係者も「この森のように、いつか東松島も蘇ることはできるはず」という希望を得ることができた。
そのような信頼関係が築かれる中、東松島市からの要請を受けて、2012年から『復興の森づくりとニコルの森の学校プロジェクト』がスタートした。

森の学校のシンボルであるツリーハウス。画像提供/アファンの森財団
■ 森も人もあるがままの姿を活かしてこそ強くなる。
2013年には、ニコル氏の提案による「校舎がなくても森の学校はできる」との想いで、『森の学校』のシンボルであるツリーハウスが製作された。