口座に貯めるより貯金効果アリ?! 20代でもできる【タイプ別】資産運用の方法とコツ (5/5ページ)
4.投資信託(国内・海外)
→先述の通り、国内や海外の市場で取引されている株や債券、不動産など複数の金融商品を組み合わせ運用する商品を言います。組み合わせる商品は運用のプロ(ファンドマネージャー)が市場の動きや経済状況を見ながら最適な商品を選んでくれます。
また、「ハイリターンを求める人」や「リスクは少ない方がいい」といった、個人のタイプに合わせて組み合わせを選択でき、運用期間や予算も決めることができるので、運用初心者でも挑戦しやすい商品です。このタイプの人は、何のために運用をするのかをきちんと考えないと、枝葉の対策になってしまいます。あなたの資産状況をきちんと把握したうえで、見合った金融商品を提示してくれるパートナーと一緒に運用に挑戦することができれば、将来必要になる資産をきちんと準備することができるでしょう。
■ハイリスクハイリターンでも構わない、俺の人生はアーティストだぜ系のタイプ
ハイリターンを期待する運用は、資金力に乏しい20代が挑戦すべきものではありません。運用額が3,000万円に満たない場合、金融機関から特別扱いされることはまずないので、このタイプの人は「あなただけに」系の広告に注意しましょう。
「俺の人生だから、誰にも迷惑をかけていない」といった考えをお持ちの人は、資産運用を始める前に、まずは自分一人では生きていけないことをまずは認識しましょう。資産運用を考えるのは、その認識ができてからです。
世の中にはたくさんの金融商品があります。ただし、うまい話は絶対にありません。誇大広告に騙されず、自分の目的・資産規模に合わせた資産運用をしてください。そのためには、ある程度の勉強も必要です。
日本の場合、学校や会社でお金について学ぶ機会が無いため、お金について考えることが悪いことや恥ずかしいことのように考えてしまう人は少なからずいます。若い頃からお金について考えておくと、自分や家族を守るだけでなく自分の子供に教えてあげることができます。また自分自身や親族、友人が困ったときに必ず活きてきますよ!
文●工藤将太郎(株式会社クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長)
日本生命にて、外資系金融機関や、学校法人の福利厚生制度の構築に従事。「なぜ日本人は生命保険ばかりに偏るのか?」という疑問を持ち、生命保険に頼らない将来対策法を実践し独自のノウハウを確立、2011年に株式会社クレア・ライフ・ パートナーズを創業する。多くの人が思い描く将来を実現してほしいと考え、FPという立場から資産運用の必要性を発信している。