管理栄養士が教える、食中毒の原因と予防策! おかしいと思った料理はすぐ捨てよう (1/4ページ)

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筆者の勤務先の社長が19歳のときに、外食店で細菌による集団(5人)食中毒にかかって2週間入院し、「もうダメだと思ったけど、遺言を書きたくても起き上がれなかった」そうです。管理栄養士の西山和子さんは「ひとり暮らしビギナーや大学生ら、自炊を始めたばかりの人は、食品の知識が乏しいことや調理に慣れていないことで、食中毒になることが多いんです。いつも注意を呼び掛けています」と話します。そこで西山さんに、食中毒の原因や予防策について詳しく聞いてみました。

■「細菌」、「ウイルス」が食品に付着・増殖。手指や髪、調理器具から感染も

食中毒、食あたりと言う言葉をよく聞きますが、どういう症状になるのでしょうか。西山さんはこう説明します。

「菌やウイルスが原因の場合には、食あたりとは言わず、『食中毒』と呼びます。食事をした後に、ひどい下痢、腹痛、嘔吐(おうと)、発熱などの症状が起こった場合は、食中毒を疑います。

一方、食べ過ぎ飲み過ぎたときや食品の食べ合わせが悪いなどでおなかをくだすことがありますが、その場合は食あたりで、一時的な症状です。

いずれにしても、『水のような下痢がとまらない』、『下痢が1日に10回以上』、『血便が混じる』、『嘔吐(おうと)が3回以上止まらない』、『熱が出て体が痛く、ふらふらする』、『背中の腰あたりが痛くて尿が出ない』などの症状があれば、すぐに内科を受診してください。

軽症の場合は、体から細菌やウイルスを排泄するため、スポーツドリンクを水で薄めた水分を補給しながら様子を見ます。下痢止めを飲むと細菌やウイルスを腸にとどめてしまうので、なるべく飲まないようにしてください」

食中毒の原因は何なのでしょうか。

「『細菌』、『ウイルス』、『自然毒』、『寄生虫』です。これらが食品に付着・増殖している、また調理器具や人から感染すると症状が出ます。それぞれ、存在する場所、温度帯や潜伏期間などの特徴があります」と西山さん。

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