「NewsPicks」100万ユーザー突破、経済メディア世界一は実現可能か?梅田代表と佐々木編集長が語る想い (4/10ページ)
この当時スマホのニュースアプリの世界では、すでに『スマートニュース』、『グノシー』、『アンテナ』といった先行勢が100万ダウンロードを達成しており、更なる熾烈なユーザー獲得競争を繰り広げていた。もはや、そこは誰の目にも明らかなレッドオーシャンと映っていたのだ。
しかも“人力”でニュースをキュレーションするという、AI(人工知能)やビッグデータ全盛の時代の流れから逆行する大冒険だ。1分1秒にしのぎを削るスマホニュースで、いちいちコメントを付けるだなんて!
しかし梅田氏は、ニュースの中にまだ眠っていると確信する“新たなる希望”に賭けた。
自身の知り合いや、つてを頼りに様々な業界人に声を掛け続けた。ネットの世界で影響力を持つ著名人やインフルエンサーに会いに行き、頭を下げて直接参加を乞うた。
その甲斐もあって、『NewsPicks』はスタート当初から、信じられないような豪華な参加者による船出となった。
各界の大物や旬なスタートアップの注目人物たち、各業界の専門家、UZABASE所属の気鋭アナリストたちがニュースに淡々と熱いコメントを付けていく世界は、濃厚過ぎて一種異様な世界だったらしい。(私はリリースから約10か月後の参加だったので、その当時の濃密さを残念ながら知らない)
全くと言っていいほど、サービス開始の宣伝らしい宣伝もなかったらしく、リリースからしばらく経っても1日30人ほどしか新規ユーザーが増えなくて、梅田氏をはじめチームは頭を悩ませる毎日だったという。でもそれは、偶然入り込んだ一般ユーザーにとっては贅沢な環境となった。
名だたる著名人のコメントと並んで表示されることで、無名・匿名の一般ユーザーたちは、すぐにヘビーユーザーとなっていった。著名人たちも他のSNSからファンを引き連れて来ているわけではないので、コメントへのLike(FBでの『いいね!』にあたる)もほぼ内容重視で付けられる。