「NewsPicks」100万ユーザー突破、経済メディア世界一は実現可能か?梅田代表と佐々木編集長が語る想い (6/10ページ)
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8月には、伊藤忠テクノロジーベンチャーズがリードする第三者割当増資が行われ、4億7千万円の資金を調達する。出資に参加した顔ぶれを見ても、他の先行勢と違い『NewsPicks』とそれを運営するUZABASEが、ユーザー数獲得だけを目指しているわけではないことが窺える。

同年9月には、編集部によるオリジナルコンテンツがスタート。様々な視点から切り込んだ独自記事や、スポンサー企業の価値を高め、コアなファンを増やし、企業とユーザーを直接結び付けることを目指す“ブランド広告記事”が展開される。
また、スマホ時代における効果的な情報伝達も模索され、ビジュアル面も強化されていく。知的でスタイリッシュなインフォグラフィックを用いた記事作りのために、第一人者である櫻田潤氏が招聘される。
『NewsPicks』ローンチからちょうど1年で、ダウンロード数も21万を突破し、世間への認知度も徐々に高まりつつあった。
だがこの頃、ライバルの『スマートニュース』・『グノシー』・『アンテナ』の各陣営は、激しいテレビCM攻勢に打って出ており、『NewsPicks』の20倍30倍の規模という巨大帝国を築きつつあった。
もはや総力戦を超え消耗戦とも言えるような状況が、“スマホ宇宙”で繰り広げられていたのだ。
更には『NewsPicks』内部でも不穏な空気が漂い始めていた。
ユーザー数の拡大と共に、初期の有志メンバーによる濃密な空間が薄まり始め、不満を口にしたり脱藩宣言するユーザーが続出。“志”と“質”の維持と、認知拡大のバランスを保ち続けなければいけない、運営サイドの舵取りセンスが、厳しく問われるようになっていた。
それは、参加するユーザーに対しても同様であった。ユーザーのコメントの質が、ニュースも含めたコンテンツの価値を左右するからだ。無償で自由参加するにも関わらず、最低限のモラルのみならず、美意識まで暗に要求されるのだ。