映画『ゾンビスクール!』主演のイライジャ・ウッドにインタビュー (4/7ページ)
それに対して、大人たちは確かにちょっと変わっている個性的な人間ばかりなんですが、本質的には「善」な存在として描くようにはしました。
物語の構造上、観客たちがついていくのは先生たちですし、経験としても先生たちを通して観客に楽しんでもらう作品なので、先生たちに共感したり、彼らのことを大丈夫かな? と感じたりしてもらわないと映画が成立しませんからね。
――感染しているとはいえ、子どもに暴力を振るう描写は批判されてもおかしくないのでは? と感じたのですが、撮影の際に工夫したポイントがあれば教えてください。
イライジャ:僕たちが非常に気をつけたことの1つがそれです。作品の企画を練っていく中で、暴力性をどのように描くのか? というのは心を砕いて考えました。
子どもを殺してしまうといった描写はタブーとされることではありますが、作品のコンセプトですし、そもそも子どもたちが感染するという話なので、子どもたちに対して主人公たちが反撃しないと成立しなくなってしまいます。
そして、ホラー映画として期待に応えなければならない部分もありますよね。じゃあ、それをどういう風に描くのか? というのは悩みどころだったんです。
デリケートに注意を払いつつも、観客にとって面白いと感じてもらえ、なおかつやりすぎない範囲で表現するということをすごく意識しながら作りました。そのためにやったことの1つが、観客が先生たちについてきてくれるように、しっかり描くことです。
ものすごく重要だったのが、この子どもたちはもう普通の子どもではない、もう死んでいて普通の子どもに戻れる希望はないとしっかり見せることでした。そのために、武器は銃を含めて全く登場させないと決めたんです。
アメリカでは学校での銃がらみの事件がここ数年多発しているので、本作ではそういった事件に意識がいかないようにしようと。場所が学校で、子どもたちがいて~という設定もありますしね。