割増率はいくら? 社会人なら知っておきたい残業代の計算方法 (1/3ページ)

フレッシャーズ

残業代は、残業時間を申告すると会社が自動的に計算してくれます。就業規則があればそこに計算方法が書かれています。しかし、会社が残業代の計算をごまかすようなことも可能性としてはゼロではありません。残業代をごまかされないためにも、また社会人としてビジネス上の常識として残業代の計算方法を理解しておく必要があります。そこで今回は、残業代を正しく計算するための基礎知識と計算方法を説明します。なお、以下の説明では一般的な労働時間制での残業代の計算方法について説明しています。


■残業代の計算は簡単 だけど正確な計算にはしっかりした知識が必要

残業代は、残業時間×1時間当たりの残業代で計算できます。しかし、残業時間の計算方法や、残業代の割増率がどのように決められているのかを知らないと計算できません。そこで、まずは残業時間の計算方法や割増率について説明します。

■残業時間は法定外残業と法内残業の2種類があることを知ろう

残業時間には、まず2つの種類があることを理解しましょう。労働基準法は、原則1日8時間、かつ1週間で40時間をこえて労働してはならないこと。また、1週間に1日あるいは4週で4日以上の休日が必要と定めています。この制限をこえて行う労働は「法定時間外労働」と言い、労働基準法が定めた残業時間(法定外残業時間)になります。

一方、会社が、例えば1日の労働時間は7時間、1週間で35時間、1週間の休日は2日と定めているとします。この労働時間は「所定労働時間」と呼ばれ、就業規則や労働契約で会社ごとに決められています。
このとき、1日のみ9時間働いたとします。すると、残業時間は2時間となり、労働基準法の残業時間を1時間上回ります。この2時間の内、労働基準法の「法定時間外労働」にならない1時間は「法定内残業」または「法内残業」と言います。

「割増率はいくら? 社会人なら知っておきたい残業代の計算方法」のページです。デイリーニュースオンラインは、大人の常識一般常識社会人お金残業社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る