女医タレントの逮捕で見えてきた"診療報酬詐欺"と闇社会の関係 (1/2ページ)
警視庁は3月9日、指定暴力団住吉会系組長らによる「診療報酬詐取事件」で、患者の診療回数水増しなどで診療報酬を不正に受給していたとする詐欺容疑で、女医でタレントの脇坂英理子容疑者(37)を逮捕した。昨年11月に本サイトで執筆した「診療報酬詐欺」の記事で、その時にこのようなことを書いている。
「今回逮捕されているのは現在ではまだ16人であり、現状ではまだ捜査が続いている段階なので細かく書く事は出来ないが、年越しをする大事件である事は間違いない。現段階での逮捕者は16人だが、今後逮捕者は増えるはずである。第二弾ではそれらを逮捕する予定であり、それによっては第三弾、第四弾と逮捕者が出るはずである」(http://n-knuckles.com/street/underground/news002117.html)
じつは組対四課は関係者のチャート図を作っていて、その中でまだまだ逮捕される人物の名前が挙がっていたので、今後逮捕者は増えるはずと書いたのだ。
■不正診療詐欺は闇社会では古典的な手法今回の逮捕者でいちばんの鍵を握ると目されているのが、昨年逮捕されている住吉会系三次団体組長三戸慶太朗被告であるが、より事件に重要な関わりがあると言われているのが、コンサルタント会社役員の早川和男被告である。
早川被告が一連の診療費詐欺、療養費詐欺を組織的に考え、反社会勢力に回した張本人だという。元々、住吉会系の他組織の人間の下で金貸し等を行い企業舎弟的な位置にいた人物で、それらの手法を色々な組織に伝授して、大きなシノギにしていたのだ。
不正診療詐欺は古典的な詐欺の一つである。交通事故などでむち打ち症になった等を詐病し、その手口は昔から行われてきたものだ。そのやり方で組織をまたぎ、巨額が動くものにしたのは前例がない。事件を振り返ってみよう。
杉並区下井草の「杉並すこやか接骨院」の不正な療養費請求詐欺から端を発し、その後患者等が事情聴取され、第二弾の逮捕者が船橋市で歯科医を開業していた重松武容疑者である。重松容疑者は複数のルートから患者を紹介され、その歯科医院では暴力団員なども複数受診し、1億円以上を騙し取っていたという。