秋津壽男“どっち?”の健康学「就寝前に飲むなら抗アレルギー薬か漢方か?意外と知らない花粉症の基礎知識~その2~」 (1/2ページ)

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秋津壽男“どっち?”の健康学「就寝前に飲むなら抗アレルギー薬か漢方か?意外と知らない花粉症の基礎知識~その2~」

 花粉症の話の続きです。いよいよ4月を控えピークの時期を迎えつつあります。すでに花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか?

 花粉の量は、多い年と少ない年がありますが、これは前年夏の日射量と降雨量に関係します。猛暑日が続き雨が少ない夏の翌春には、花粉の飛散する量も多くなります。まさに今年の春も花粉の量がトップクラスの多さのようですから、注意が必要です。

 先週は、花粉症対策として、「鼻を濡らす」ことが花粉症予防につながると説明させていただきました。中でもワセリンは効果てきめん。むずがゆくなる目の下や鼻の周辺や鼻孔に塗ると、粘膜に付く花粉をかなりの部分でブロックしてくれます。個人差があるもののかなり有効で、かなりの予防効果が期待できるでしょう。

 一方、大多数の患者さんは薬を服用している場合も多いはずです。では、ここで質問です。花粉症の薬を就寝前に飲むなら抗アレルギー薬と漢方薬のどちらがいいでしょう?

 一般的に花粉症の抗アレルギー薬には2つの副作用が報告されています。「口が乾く」と「眠気が出る」です。どちらも抗ヒスタミンという成分の特性で、特にトラックやタクシーの運転手さんは仕事中には服用しないほうが賢明です。

 現在、医者はさまざまな薬を処方していますが、トップクラスの効き目と言われるのが「ジルテック」です。即効性が強い反面、眠気に襲われるため、就寝前に飲むのが効果的です。

 逆に、眠気を抑えるように作られた「アレグラ」などは、その分効き目も弱いという弱点があります。そこで鼻づまりに対して効果のない「アレグラ」に対し昨年、プソイドエフェドリンという成分を加えた新薬「ディレグラ」も出ています。ただ、いずれの薬も眠気を抑えるといっても個人差がありますので、運転中の服用などは控えてください。過信は禁物です。

 対して、花粉症などのアレルギー症状緩和のために処方された「小青竜湯」などの漢方薬には麻黄と呼ばれる成分が含まれています。これは副作用として「覚醒」作用があります。つまり就寝前に服用すると眠れなくなってしまいます。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「就寝前に飲むなら抗アレルギー薬か漢方か?意外と知らない花粉症の基礎知識~その2~」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 4/7号“どっち?”の健康学秋津壽男アレルギー花粉症社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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