JALの世界最長大気観測「地球温暖化の解明」へ重要なのは“継続” (5/7ページ)
我々のほうは、主に太平洋や東南アジア、シベリヤ域をフォローしているので、EUチームの観測が始まれば両者のデータを合わせて、全世界の大気を網羅できます。なので、研究者間でデータのやり取りを行う体制を作っています>

資料提供:CONTRAILプロジェクト
江藤氏、
<他にも、我々は環境省・JAXA(宇宙航空研究開発機構)・国立環境研究所の人工衛星にもお役に立っています。

「いぶき」 (c)JAXA
温室効果ガス観測技術衛星『いぶき』(GOSAT)が採取したデータの精度検証に、我々のデータが使われているんです。>
■ 経営破綻時も「継続」を決意
江藤氏は、大気観測プロジェクトの担当に2010年から就任。ちょうどJALが経営破綻で揺れていた時期だ。
江藤氏、
<当時、当然ながらこのプロジェクトに関する議論は社内でありました。
破綻に伴い、他の多くの取り組みなどを中止せざるを得ない状況下で、本件についても経営陣が継続か否かの確認の機会を持ちました>
出た結論は“継続”。
江藤氏、
<JALグループは航空運送事業を営む企業である以上、化石燃料の利用により環境に何らかの負荷をかけているのは事実です。
それを前提に、このプロジェクトが
■環境面で社会に貢献できる取り組みであること
■世界の空を広範囲、高頻度でフライトする航空機の特性を活かした、航空会社ならではの取り組みであること
などを改めて確認。本プロジェクトへの継続参加を決定しました。