JALの世界最長大気観測「地球温暖化の解明」へ重要なのは“継続” (6/7ページ)

FUTURUS

ただし、再生に向けた本来の事業活動にマイナスの影響を与えないことが大前提。その上で、“JALグループとして最大限可能な範囲で取り組む”という姿勢で望むこととなり、現在に至ります>

結果的に、この“継続”の判断が、航空機による大気観測として世界最長になる大きな要因となった。


■ 研究者や国家戦略のためにも続ける

--今後は、どのような方針ですすめていくのだろうか?

江藤氏、

<新しく路線へ導入しているボーイング787型機に、自動観測機器を搭載することなども検討中です。

更には、A350型機など航空機が代替わりしても、観測が続けられるようにしたいですね。

我々が協力させて頂いている研究者の方々は、「地球温暖化のメカニズムを絶対に解明するんだ」と、熱意をもって研究されています。

ただし、時間がかかる。よく「自分が生きているうちは(解明は)難しいだろう」と言われます。

でも、「未来へ繋げるために、まずは“今”の観測をしなければ」といった使命感で取り組まれています。本当に頭が下がりますね>

ちなみに、下図は高度8km以上の対流圏における、4月と7月のCO2濃度の分布だ。

資料提供:CONTRAILプロジェクト

北半球と南半球でCO2濃度の差が大きいことや、森林が多いシベリア上空では夏でもCO2濃度が低いことなど、少しずつだが観測により分かったことは増えてきている。

江藤氏、

<また、最近話題となっている『パリ協定』についても、協定遵守の監視を行うには信頼できる客観的なデータが必要です。

そういう意味で、我々がオーストラリア-日本間で行っている大気採取は、世界最長の観測。長年、同じ地点で取っているデータは世界に他になく、信頼性はかなり高いと自負しています。

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