JALの世界最長大気観測「地球温暖化の解明」へ重要なのは“継続” (1/7ページ)
資料提供:CONTRAILプロジェクト
“継続する”ことは意外と難しい。
「将来きっと役に立つ」と思えることでも、ついつい目先のことにとらわれてサボってしまう。で、後悔……少なくとも、筆者には思い当たる節が多々ある。
JAL(日本航空)が行っている『CONTRAIL(コントレール)プロジェクト』は、そういった“継続”の大切さを思い起こさせてくれる。
これは、研究機関などと協力し、20年以上続けている航空機を使った大気観測だ。
我々が実際に乗る飛行機で行われているこういった観測は、どんな目的で、いつから始まり、どのように行われているのか?

Photo : Naoki Hiratsuka
日本航空コーポレートブランド推進部の江藤 仁樹氏にお話を伺った。
■ 1990年代に観測をスタート
『CONTRAIL』とは、Comprehensive Observation Network for TRace gases by AIrLinerの略。
「広範囲な(地球規模の)旅客機を利用した大気観測ネットワーク」といった意味だ。
江藤氏、
<国立環境研究所、気象庁気象研究所、ジャムコ、JAL財団、日本航空が協力して行っているプロジェクトです。
日本航空は、航空機を使い、上空からの大気採取やCO2濃度の測定装置の搭載を担当させて頂いてます。
採取した大気やデータは、地球温暖化のメカニズム解明などのために、研究機関で研究材料として使われています>
--いつ、どのようにして始まったのだろうか?
江藤氏、
<1990年代初めに、当時の日航財団(現在のJAL財団、以下同じ)が、社会貢献を目的とした共同作業について公募したんです。