ほったらかしで年率10%!確定拠出年金の「適切な運用方法」 (1/3ページ)
退職金は、会社が知らないところで準備しているもの。それはきわめて一般的な解釈だと思いますが、『誰でもできる 確定拠出年金投資術: ほったらかしで「年率10%」を目指す方法』(山崎俊輔著、ポプラ社)の著者によれば、そうともいいきれないようです。
なぜなら会社員の6~7人にひとりは、自分の残高を毎日チェックできる退職金制度になっているから。
その制度の名前は「確定拠出年金」で、簡単にいえば自己責任型の退職金制度。お金は会社が出すけれど、運用は自分で方法を決定するというものです。その増減が、自分の退職時の受取額に直結する仕組みだというわけです。
■確定拠出年金のメリットとデメリット
確定拠出年金には、多くのメリットと、少しのデメリットがあるとか。
まずひとつ目のメリットは、「月々の積立額」と「いまいくら積立額があるか」を常に確認できること。
ふたつ目のメリットは、会社の倒産や金融機関の破綻から、自分の老後の財産を保全する仕組みが整っていること。
そしてもうひとつのメリットは、(制限はあるものの)自分の財産分については好きな運用方法を選択できること。
一方、「原則60歳までもらえない」「運用の責任は自分で負う」というデメリットもあるものの、注目に値するのは間違いないようです。
そんな確定拠出年金の適切な運用方法は、著者にいわせれば「ほったらかす」こと。
とはいえ、ただ定期預金に預けてほったらかしておくのでは、当然のことながら無意味。より効率的な運用を行うためには、次の手順を踏まえる必要があるそうです。
1.最初に毎月の投資金額を決める
2.次に投資割合を決める
3.投資信託のなかからマシなものを選ぶ
4.具体的な運用指図を行う
5.あとはほったらかす それだけ!
それぞれの手順の詳細については以下の通り。