【徹底取材】スクープ連発の「週刊文春」の内部事情を公開 / こうして特派記者は取材をしている (6/7ページ)

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「訴えられた」という出来事も記事にする可能性が高いため、そもそも訴えない芸能人がほとんどである。

・飛ばし記事は特派記者にとって「末代の恥」
著名人が訴えない理由はもうひとある。週刊文春の特派記者は、相当しっかり「裏取り」を行うため、記事の信憑性が極めて高い。飛ばし記事は特派記者にとって「末代の恥」なので、取材はかなり慎重。スポーツ新聞や女性週刊誌のなかには憶測で記事を書いている記者もいるが、裏取りもしてない適当な記事は、週刊文春にいっさい掲載されないと考えていい。裏取りをしても、確約が得られるまで掲載しないスタンスだ。

・追及するだけ墓穴を掘るパターン
よって、週刊文春が根も葉もないことは書くことはなく、書かれている時点でいくら本人が否定しても、裁判で勝てる見込みがなかったり、追及するだけ墓穴を掘るパターンに繋がる。ただし、小ネタが集まる「ワイド特集」には裏取りが完璧に完了していない記事が掲載されることも稀にある(信憑性が高いネタではあるが)。

・特派記者の知り合いを採用するケース
特派記者の年収はまさに人それぞれだが、世間が思っているよりも低く、高くても800万円前後。副業でもっと稼ぎたくても、なかなかできない。なぜならば、週刊文春の仕事が忙しすぎて余裕がないからだ。それでも特派記者になりたいという人は、稀に特派記者を募集しているので応募してみてはどうだろうか。とはいえ、特派記者の知り合いを採用するケースが多いという。神戸連続児童殺傷事件の取材時には、特派記者が命の危険を感じて逃走することもあったが、自分にその覚悟があるのであれば、特派記者に応募するのはありかもしれない。

・月刊誌の文芸春秋
ならば、特派記者ではなく正社員はどのような「上」を目指しているのか? 週刊文春を編集している株式会社文藝春秋では、月刊誌の文芸春秋のことを「本誌」と呼ぶ。

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