【徹底取材】スクープ連発の「週刊文春」の内部事情を公開 / こうして特派記者は取材をしている (2/7ページ)

バズプラス

編集部には編集長と複数のデスク、そして数十人の特派記者がいる。社員なのは編集長とデスクと一部の記者だけ。特派記者は全員フリーだ。つまり個人事業主として、週刊文春と契約を結んで作業を請け負っているわけだ。

・記者はベースメントが高く優秀
特派記者は最低でも「1人5本のネタ」をノルマとして課せられている。自分のネタをデスクに伝え、デスクが編集長にネタを伝え、記事として採用するかどうか決める。その会議が毎週水曜日に行われているのである。複数のデスクがおり、その下に複数の特派記者がいる体制となっているが、特派記者にろくなネタがなくてデスクの面目が潰れることはないという。それだけ、週刊文春の特派記者はベースメントが高く優秀なのだ。

shukan-bunshun2

・実質3~4日で原稿を仕上げる
月曜日の午前が入稿時間なので、特派記者は土日がいちばん忙しい。木曜日に編集長から特派記者に「発注」が出されるので、実質3~4日で原稿を仕上げる必要があるからだ。スクープや緊急速報などがあれば火曜日にも原稿をねじ込むことはできるが、基本的に月曜日の午前が正式な入稿時間だ。ちなみに「折」(オリ)の外側から入稿していく。

・ネタ5本を報告することが重要
火曜日は休日なのだが、特派記者は休めない。なぜなら、水曜日がネタ会議だからである。それまでにネタを5本そろえておく必要があるのだ。当たり前だが「ネットで拾ったネタ」はいっさい採用されない。「ネットでこんなネタがありました」「ネットで炎上していました」は通じない。水曜日までに、まだ誰も知らない、特派記者の独自のネタ5本を報告することが重要なのである。

「【徹底取材】スクープ連発の「週刊文春」の内部事情を公開 / こうして特派記者は取材をしている」のページです。デイリーニュースオンラインは、特派記者文芸春秋センテンススプリング文春編集長カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る