【徹底取材】スクープ連発の「週刊文春」の内部事情を公開 / こうして特派記者は取材をしている (4/7ページ)

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・スクープがあればページ数も増える
では、特派記者のギャラはどうなのか? スクープ記事を書いたからといって、特派記者に「驚くほどの大金」が入ることはない。もちろん注目度の高いスクープ記事を書くとそれだけ特派記者にお金は多く入るが、それはページ数に応じて支払われる額が増えただけ。優秀な記者には金一封が出ることもあるが、イレギュラーである。スクープを書けばページ数も増えるので、特派記者は「他の記者より凄いスクープ」を連発してページ数を稼ぎ、儲けるしかないのだ。

・「右トップ」「左トップ」
皆さんは中吊り広告を見たことがあるだろうか。広告の右側と左側の「見出し」だけ、大きな文字で書かれているはずである(稀に例外もあるが)。週刊文春のなかではそれを「右トップ」「左トップ」と呼んでおり、右側の見出しになっている記事がいちばんのスクープで、二番目のスクープが左側の見出しの記事となっている。右トップがいちばんページ数が多く、原稿料も多額になる。

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・小ネタでさえレベルが高い
では、スクープとまではいかない小ネタはどうなるのだろうか? 週刊文春には「ワイド特集」というページがあり、そこには1ページから1/2ページの小ネタが多数掲載されている。複数の特派記者たちが書いた記事が掲載されているのだが、週刊文春的に小ネタとはいえ、芸能界や政界を揺るがすネタも載ることがある。小ネタでさえレベルが高いのだ。

・記者の名誉として自己アピールしにくい
週刊文春の特派記者には「定年」が設定されている。その年齢は50歳。多くの特派記者が「50歳を過ぎたらどうやって生きていこうか」と悩んでいるという。週刊文春を読めばわかるように、特派記者の記名原稿がない。

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