あの忌まわしい事故からちょうど30年。チェルノブイリは今、野生動物が支配する世界へと変貌していた (3/8ページ)

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立入禁止地区を流れるプリピャチ川。様々な野生種が暮している重要な生息環境だ image credit:CARA LOVE
ウェンドル氏は林道として利用されている砂の防火帯沿いを、前出しの狼の専門家、シュクヴィリア氏とハタネズミの専門家、オレナ・ブルドー氏と一緒に探索したところ、オオカミ、ヘラジカ、シカ、アナグマ、ウマの足跡を見ることができた。鳥の姿も確認できる。カラス、鳴き鳥、猛禽類3種、放射性を帯びた冷たい池には数多くのハクチョウの姿も見えた。
絶滅が危惧される珍しい野生のモウコノウマの群れには、大人のオス1頭とメス2頭、子馬2頭がいた。モウコウマは1998年、種の保全のためにチェルノブイリ周辺や世界の保護区域に放された。人間がいないチェルノブイリでは、生息数が増加している。

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絶滅に瀕したモウコノウマ image credit:GERD LUDWIG
またビーバーの作品をそこかしこで見ることができた。ビーバーの個体数増加は、地域一帯の生態系で起きた最も重要な変化の1つである。腐りかけた木造コテージのある村にはマツやカバや柳が鬱蒼と生い茂り、徐々に飲み込まれようとしている。