あの忌まわしい事故からちょうど30年。チェルノブイリは今、野生動物が支配する世界へと変貌していた (7/8ページ)

Amp.

出典: karapaia

image credit:JAMES BEASLEY AND SARAH WEBSTER

 「そうした種の多くは、汚染された区域にいても、おそらくは個体数を維持できないほどに生息数が減少することはないでしょう」とビーズレー氏。汚染地域から人間がいなくなったことによって、放射線の悪影響が強く相殺されているのだ。

 すなわち人間の存在が放射性物資以上の悪影響を与えているということだ。

それでも確実に動物たちは増えている

 スラブチッチの街は、チェルノブイリ原発事故の後に避難民が生活するための都市として建設された。ここにある研究所で、過去30年間、立入禁止地区で作業をしてきたセルゲイ・ガスチャク氏は、野生動物の生息数が増加していることについて強くうなずく。
 
 「事故が起きる前は、人間によって完全に汚染されていました」と話すガスチャク氏。今ここにいる種は、事故が起きる前から細々と生息していたものばかりだという。

 ガスチャク氏は仕掛けカメラを使った調査で、ウクライナ側に生息する動物の詳細なリストを作成した。そこには、アカシカ、ノロジカ、イノシシ、ヘラジカ、馬、バイソン、ヒグマ、オオヤマネコ、オオカミ、野ウサギ2種、ビーバー、カワウソ、アナグマ、ツバメ、ミンク、ヨーロッパケナガイタチなど、多種多様な大型哺乳類が含まれている。さらにコウモリなどの哺乳類20種、タカ、ワシ、フクロウ、コウノトリ、ハクチョウといった大型の鳥類10種以上が加わる可能性もある。

「あの忌まわしい事故からちょうど30年。チェルノブイリは今、野生動物が支配する世界へと変貌していた」のページです。デイリーニュースオンラインは、後で読むニュース社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る