舛添知事が27年前に語った言葉「カネにまつわるスキャンダルが民主政治の質を低下させる」 (2/2ページ)
それはある意味で小説や詩を書くのと同じで、一つの「遊び」であると述べる。つまり、政治自体は実利を出さない「虚業」なのだ。
この本が書かれた当時、リクルート事件によって自由民主党に対する不信が広がっていた。その背景の中で、「虚業」だった政治は、自由民主党の長期政権の間で、私利私欲にまみれた目先の直接的利益を求める「実業」へ転化し、「貴業」から「賤業」へと堕落してしまったと指摘するのである。
■カネにまつわるスキャンダルは政治の質を下げる。
舛添知事のお金の使い方は、「庶民性」を感じさせないエピソードである。しかし、そうした行動は、結果的に悪い方向に行ってしまった。
「政治によって蓄財し、それを私利私欲のために使うとすれば、貴族的精神など生まれるはずはない。カネにまつわるスキャンダルが民主政治の質を低下させる所以である」(P45より引用)
何より、舛添氏が使っていたお金は、税金だった。
5月13日午後2時から行われた記者会見で、支出の一部の返金を明言した上で、都知事続投の意向を示した舛添知事。これからどのように信頼を回復していくのだろうか。
(新刊JP編集部)