1000年の眠りからよみがえった、インドネシアにある世界遺産の巨大寺院・ボロブドゥール (1/3ページ)

「世界三大仏教遺跡」と呼ばれる遺跡をご存じでしょうか。
カンボジアのアンコール遺跡群、ミャンマーのバガン、インドネシアのボロブドゥール寺院遺跡群の3つです。
そのうち、アンコール遺跡群とボロブドゥール寺院遺跡群は世界遺産にも登録されています。
今回は、インドネシアにある世界遺産の遺跡、ボロブドゥールをご紹介しましょう。
ボロブドゥールがあるのはジャワ島にあるインドネシアの古都ジョグジャカルタ近郊です。
ツアーを利用してもいいですが、バスを利用して個人でも行くことができます。
所要時間は、ジョグジャカルタのギワガン・バスターミナルから1時間半ほど。
寺院の周囲は美しく整備され、緑に囲まれた広大な公園になっています。
ボロブドゥール寺院は、一辺が約120mの基壇をベースとして、約200万個ものブロックを積み上げた階段ピラミッド状の壮大な寺院。
いくら大きいと知ってはいても、実際に目の当たりにするとその巨大さに圧倒されてしまいます。
¥
紀元前の時代から、インドと東南アジアはインド洋における海洋貿易、「海のシルクロード」で結ばれていました。
このルートでインドからヒンドゥー教や仏教がもたらされ、インドネシアに多くのヒンドゥー教国や仏教国が誕生しました。
そのうちのひとつが、8世紀にジャワ島中部に生まれた仏教国、シャイレーンドラ朝です。
シャイレーンドラ朝が780年頃からおよそ50年をかけて築いたのがボロブドゥール。
しかしボロブドゥール完成後、シャイレーンドラ朝の力は急激に衰え、ジャワ島からその姿を消してしまいます。