見たら死ぬ、災いが起きる。古代より信じられてきた死や災いの前兆とされる10のこと (6/7ページ)
またユダヤ、インド、アラブ世界にも3ノックの迷信がある。さらにアフリカでは、オリシャという神を祀るヨルバ族の宗教において重要な要素とされている。伝承によれば、高僧の血統にある3兄弟がいたが、2人の兄は勤勉で忍耐強い弟に嫉妬し、彼を崖から突き落としてしまったという。しかし、どうにか生き延びた弟は兄たちの元へ戻りドアを3回ノックした。まさか弟が生きていると思わない兄の1人はその姿を見て心臓発作を起こし死んでしまう。また、もう1人の兄も犯行が露見し、村人によって殺される。
■ 2. 幽霊の葬式を見ると身内が死ぬ

幽霊の葬式とは、愛する者の死を予兆する葬列である。その道筋は、のちに行われる実際の葬儀の道筋と同じだという。またそこで目撃される参列者や細部に至るまでが、実際の葬儀と同じであることもある。幽霊の葬式で運ばれる棺桶を覗くと、中には自分の遺体が納められており、死が逃れられぬものであることが分かる。ブリテン諸島、ドイツ、スイスにおいてこうした迷信が信じられている。
幽霊の葬式を見るには特別な才能が必要とされるが、中にはその目撃スポットとして有名な教会もある。これを執り行う者がゴブリンや妖精とされることから、ゴブリンの葬式や妖精の葬式とも言われる。
音しかしない葬列もある。ウェールズの伝承には、賛美歌や足音、あるいは参列者のすすり泣きなどが聞こえるが、その姿は見えないというものがある。この幽霊の参列は一度に1つの感覚しか刺激できないようで、音が聞こえればその姿を見ることはできない。反対に音を聞いた後、姿が見えることがあるが、そうなると今度は静寂に包まれてしまう。