見たら死ぬ、災いが起きる。古代より信じられてきた死や災いの前兆とされる10のこと (2/7ページ)

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家の中で黒い蝶を見た場合、それは家族の誰かが死ぬ前兆と見なされた。

 またケルト人は黒い蝶を死んだ人の魂だと考えた。死者が死後の世界に居場所を見つけることができないと、黒い蝶となり、生前暮していた場所へ帰ってくるのだという。あるいは魔女が黒い蝶に化けてこっそり食べ物を食べているという伝承もある。カリブ地域においてはブラック・ウィッチ(黒い魔女)という夜蛾は誰かが呪いをかけた証拠とされる。

 メキシコでは、ブラック・ウィッチは”死の蝶”として知られており、これが病人のいる家に入ると、その人間が死ぬと信じられている。南テキサスでは死者が出るのは家の四隅にブラック・ウィッチが飛んだときだけとされている。ハワイでは、黒い蝶は愛する人に別れを告げに来た死者だと信じられている。



■ 8. ハレー彗星は災害の前兆


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 古代人は他の天体とは姿が異なり、一定期間ごとに夜空を横切る彗星に当惑した。それゆえに彗星は神からのメッセージであると考えた者も大勢いた。そして大抵の文化圏では、彗星から受けるイメージからメッセージを連想した。例えば、彗星の長く尾をひく姿は、夜空を横切る燃え盛る剣と見立てられ、戦争と死の象徴とされた。

 そのため様々な災害の元凶ともされた。有名なバイユーのタペストリーには不吉な火の星、すなわちハレー彗星の出現に怯える人々が描かれている。左上に描かれたハレー彗星は、ウィリアム1世との誓約を破り、王座を奪ったハロルド2世に対する神の怒りを象徴すると信じられていた。それから間もなく、ハロルド2世は敗れ、ウィリアム1世が戴冠している。
 
 スイスでは、ハレー彗星は地震や疫病、赤い雨、2つの頭を持つ動物の誕生の元凶とされた。イングランドではペストの原因と見なされた。ローマ教皇カリストゥス3世は悪魔の手先としてハレー彗星を破門したという噂すらあるが、もちろんこれは嘘である。

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