詐欺現場で暗躍する“道具屋”が最新手口を不敵暴露「50台の携帯電話で1人の標的を追い込んでいた」 (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2016年 6/16号
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「どこからでも発信できる携帯電話でありながら、『03』や『06』などの局番はもちろん、『0120』のフリーダイヤルが組み込めるわけです。また、多くの警察署に割りふられている、下4桁が『0110』という番号も取得可能です。1人の標的を追い込むのに、50台の携帯電話が使われたこともあったそうです」(前出・A氏)
用意周到なシナリオによって、被害者は知らぬ間に“犯罪者”に仕立てられていく。このままでは刑務所に入れられてしまう──こんな焦りを抱いた被害者が証券マンに相談すると、こんな指示を受けるのだ。
「一度、弊社に社債の代金を入金してください。実際に購入したことにすれば、罪に問われません。ただし振り込みだと警察に察知されるので、必ず現金を指定した場所に送ってください」
言われるままに何度も現金を郵送し、実際に1億円近くだまし取られた被害者もいたという。
「掛け子たちがアジトにしているのはごく普通のオフィスビルの一室。2カ月とか3カ月という短い期間だけ借りて、捜査の手が伸びる前に移転するんです。IP携帯電話は従来の携帯と違って、GPS機能がついていないので、警察でも発信場所がなかなか特定できないそうです」(前出・A氏)
正規の代理店ルートを通して合法的にIP携帯電話を販売しているA氏だが、実際の業務内容はとてもカタギの仕事とは思えない。
「利用料金は口座引き落としではなく現金払い。ただ、詐欺師たちは非常に用心深く、人前に姿を見せることを極度に嫌う。だから暗証番号を入力するタイプのコインロッカーを使って集金しています。携帯電話の受け渡しも同様で、実はいまだに顔を合わせたことがない顧客が何人もいるんです」(前出・A氏)
どんな番号からかかってきても、顔の見えない相手を信用してはいけない。詐欺を防ぐ鉄則だ。