大激戦の参院選、安倍自民に立ちはだかる「障壁」 (1/4ページ)
7月10日に日を定め、必勝を期す安倍首相。相対するは烏合の野党かと思いきや敵は多いようで……。
「衆参同時選挙のつもりで動いていた各党ですが、安倍首相がW選を完全否定したことで、急ピッチで参院選の準備を進めています。6月22日の公示日を前に、それぞれの思惑と主張が各地で蠢いています」
全国紙政治部記者が鼻息荒く言うように、7月10日に投開票することが決定した参議院選挙。安倍晋三首相は6月6日に福島で事実上の遊説を始めると、8日に山梨、9日に山形と早くも全国を飛び回っている。安倍首相は与党で改選の議席の過半数となる61議席の獲得を勝敗ラインに設定しているが、「事前予想では、自民が50議席を下回るという厳しい見方も出ています」(前同)
政治評論家の浅川博忠氏は「そのような惨敗なら、もちろん即退陣」と言い切るが、そうでなくとも、「自民党単独で過半数を維持するのに必要な57議席を下回れば、9月の党・内閣人事を念頭に置いた“安倍降ろし”が始まることもありうる」(前出の全国紙記者)と声を潜めるのだ。
しかも、その“大敗”の可能性が現実のものになりつつあるというから穏やかではない。「自民党は32の1人区(当選者が1人の選挙区)のうち、12を重点選挙区、5を準重点選挙区としています。“重点”とは、言い換えれば、負ける可能性があるということ。それだけ、自民党が慌てている証拠」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)
この背景には、野党のまさかの“結束”がある。「存在感を示せない野党が、打倒自民を合言葉に、1人区で統一候補の擁立に踏み切りました。しかも、独自候補に強いこだわりを見せてきた共産党も加わるということで、不気味さを増し、7選挙区では野党が自民の現職を破る予測も出ているんです」(民放局記者)
結果、「報道こそ少ないものの、野党の在り方を変える大きな潮流になりつつある」(前同)という。そして、自民が常に苦手とする沖縄選挙区は、今回も鬼門となりそうだ。現役閣僚である島尻安伊子沖縄北方担当相が出馬するが、「落選が現実味を帯びている」(同)というのである。