【ブラックバイト】夜中まで毎日タダ働き?”学生酷使”の壮絶現場 (1/3ページ)

デイリーニュースオンライン

教育業界でもブラックバイトが問題に(※写真はイメージです)
教育業界でもブラックバイトが問題に(※写真はイメージです)

 ブラック企業ならぬ“ブラックバイト”という言葉が世間に認知されつつある。今年の6月17日に飲食チェーン「しゃぶしゃぶ温野菜」の運営会社に対して、元アルバイト従業員の学生が、店長に恐喝や殴る、首を絞めるなどの暴行、果ては包丁で胸や腕などを刺すという殺人未遂行為などを受けたとして、民事・刑事両方で告発。労働組合の「ブラックバイトユニオン」を通して発表されて話題を呼ぶなど、もはや食いつぶされる若者は、社会人だけではなくなってきているのが現状だ。

■教育業界でもまん延するブラックバイト

 今回の訴訟において声明を発表した一人で、労働問題に取り組むNPO法人・POSSEが出版する雑誌『POSSE』の編集長にして、ブラックバイトユニオンで労働相談などを行っているという坂倉氏によれば、

「今回ほどの事例はさすがに過去にはありませんが、日常的に店長から殴られる、蹴られる、ミスした分の買取りを迫られるという学生バイトの相談は頻繁にあります。中でもコンビニやスーパー、アパレルと言った小売、ファストフード、ファミレス、居酒屋などの飲食、家庭教師や個別指導塾に代表される教育などの業界で相談が多いですね」

 とのことで、特定の業界内で学生を酷使する環境が作られつつあるのだろう。そんな中、教育業界で酷使された経験がある人物にコンタクトを取ることが出来た。今年とある有名私立大学を卒業したMさんだ。彼は大学生の頃に個人指導塾に務めていたが、そこがかなりのブラックだったという。

「僕が入ったのは大学一年の11月でした。とある教育教材系の大手企業の傘下にある塾だから、安心だと思ったんです。まず塾の方から、『塾講師という仕事の特性上、基本的に年度ごとに面倒を見てもらうよ』って言われて。そこは講師一人に対して生徒が二人付くというタイプの個人指導塾だったんですが、途中で辞められると生徒が浮いちゃうからまずいと。なので、契約期間としてはその11月から、次年度末である翌々年の3月まで辞められないって話になったんですね。やけにあっさり言われたんですが、後で考えるとバイトなのに辞められないというのはおかしいなと思いました」

 とはいえ、Mさんは最初の年度末まではいたって普通の、ストレスの多くないバイト生活を送れたという。だが、4月からはその生活が一変した。

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