感動で、悲しみで……思わず涙があふれる漫画10選 (4/7ページ)

学生の窓口

医療漫画は多くありますが、産婦人科のものはわりと少ないのではないでしょうか?2015年第39回講談社漫画賞・少年部門にもノミネートされ、同年10月より綾野剛さん主演でドラマ化もされました。


物語は妊婦さんとその家族を中心に展開していきます。切迫流産、障碍児検査の問題、若年者の中絶、母の命と子の命の選択など、現実にある、産婦人科の出来事を描写した作品です。主人公の鴻鳥サクラは児童養護施設で育てられ、自分の両親を知らないという中で施設の人に支えられ、産婦人科医となりました。患者の意見を優先し、とても優しい産婦人科医という設定です。妊娠は病気ではない、だからといって100%安全なお産もありません。現代の発達した医療の中でも医師、そして患者である妊婦が様々な状況に応じて苦しい判断を迫られ、命の選択をしないといけない場面がとても生々しく、そして主人公の穏やかな性格とその反面の命への情熱が同時に描かれている物語です。

作者:鈴ノ木ユウ
出版社:講談社
掲載誌:モーニング
連載開始:2012年8月
巻数:既刊12巻

■僕等がいた:小畑友紀

テレビアニメ、映画化もされたヒット作品です。釧路市の高校に入学した高橋七海のクラスには、まさに絵に描いたようなモテる男子生徒・矢野元晴がいました。七海と矢野は付き合うのですが、高校二年生の冬に彼は東京に転校してしまいます。彼には恋人と死別したという過去もあり、遠距離恋愛を続けていたはずが、翌年には音信不通となってしまいます。
その後再会した時には、七海の知っている矢野はもうそこにはいませんでした。

前向きで天然で、少女漫画らしいかわいい主人公をどうしても応援したくなってしまうストーリーです。ただ一筋縄ではいかない理由が矢野の過去に隠されています。音信不通になった矢野には彼女ができていて、それがまた話を複雑に展開させていきます。ただ素直に好きな人と付き合っていた青春時代とは変わり、高校の同級生がそれぞれに違う場所で違う人生を歩むことで、離れていく気持ちを切なく描写しています。

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